テニス体験2006年05月23日
20数年前のことである。映画監督のゴジから突然電話が入った。ゴジというのはあだ名で本名は長谷川和彦。「ゴジ」の由来は、酔って暴れだすとゴジラのようで誰もとめられないから説とか、酒を飲み始めるといつも朝の五時まで続くから説などあり、その真偽は知らない。ゴジこと長谷川和彦監督は、ここ20年来映画を撮っていないから「そんな監督知らなあい」という人も多いと思うので、チョット紹介しておく。「青春の殺人者」で鮮烈に監督デビューし、1979年「太陽を盗んだ男」で当時の若い映画監督達のカリスマ的存在となる。が、それ以後作品はない。でも、この貴重な2作品ともDVDになってるから、興味のある人はどうぞお近くのTSUTAYAへ。
「根津、お前テニス出来るか?」「いや、やったことない」「そうか。今度村上龍の『テニスボーイの憂鬱』を映画にするんだが、お前とキョンキョンでいこうと思ってる」「キョン2? カワイイよな、あの子。でも、俺はテニスやらないし……」ゴジは全く動じず「お前がどのぐらい出来るか見たいから、俺が行ってるテニスクラブに来いや」ってなことで、数日後、彼の馴染みのテニスクラブへ出かけて行った。挨拶もそこそこにコートへ連れてかれ、いきなりネットを挟んで打ち合い開始。「おーっ、結構いけるな」とゴジ。十代の頃、大学のテニス部にいたすぐ上の兄のラケットを内緒で持ち出し、壁打ちの真似事程度の経験を頼りにこっちは必死。しばらくして、手首がだるくなってきててボールがとんでもない方へ飛び出した。「根津ヨゥ、左でやってみな」言われるがままにラケットを左に持ち替えて打ち出したら、なんとビックリ、右より球が数段速いのだ。ラリーも結構続く。多分、高校時代に剣道をやっていたせいだろう、右利きなのに、左の筋力のが強いのだ。「いいなあ。左利きのほうが映像的に格好いいから、左でいこう。よし、じゃ、次はサーブ」ところが、ここで問題発生。右では何とかなるものの、左では全くお話にならない。球に面が当たれば良い方で、ほとんどが空振りになってしまうのだ。空しくコートにはずむ球。「ま、今日は初日だからな。いけるよ。」ってことでこの日は解散。その後しばらくしてゴジから電話があった。「テニスボーイの憂鬱な、映画化権がどうしてもクリア出来ねえんだよ。リュウ(村上龍)は良いって言ってくれてんだけどよ。」 何かの事情で映画化権は原作者のリュウの手を離れてしまっていたらしい。こんな風にして消えてゆく映画の企画は無数にある。実際に映画になって、みなさんが観られるのはほんの一部で、企画だけで流れた方が多いかもしれない。
今だから言えるけど、ゴジからキョン2の名前を聞いた時、実は内心ドッキリとした。俺は彼女との共演をかなり、いやもの凄く期待していた。当時俺は彼女の隠れファンだったし、さらにこの話より少し前、彼女の部屋に俺のポスターが貼ってあるという週刊誌記事をテレビスタッフから見せられたことがあるからだ。
ってなことで、俺のテニス体験はたったの一日で終わりを告げ、俺の密かな期待は あっけなくパンクしたのだった。
「根津、お前テニス出来るか?」「いや、やったことない」「そうか。今度村上龍の『テニスボーイの憂鬱』を映画にするんだが、お前とキョンキョンでいこうと思ってる」「キョン2? カワイイよな、あの子。でも、俺はテニスやらないし……」ゴジは全く動じず「お前がどのぐらい出来るか見たいから、俺が行ってるテニスクラブに来いや」ってなことで、数日後、彼の馴染みのテニスクラブへ出かけて行った。挨拶もそこそこにコートへ連れてかれ、いきなりネットを挟んで打ち合い開始。「おーっ、結構いけるな」とゴジ。十代の頃、大学のテニス部にいたすぐ上の兄のラケットを内緒で持ち出し、壁打ちの真似事程度の経験を頼りにこっちは必死。しばらくして、手首がだるくなってきててボールがとんでもない方へ飛び出した。「根津ヨゥ、左でやってみな」言われるがままにラケットを左に持ち替えて打ち出したら、なんとビックリ、右より球が数段速いのだ。ラリーも結構続く。多分、高校時代に剣道をやっていたせいだろう、右利きなのに、左の筋力のが強いのだ。「いいなあ。左利きのほうが映像的に格好いいから、左でいこう。よし、じゃ、次はサーブ」ところが、ここで問題発生。右では何とかなるものの、左では全くお話にならない。球に面が当たれば良い方で、ほとんどが空振りになってしまうのだ。空しくコートにはずむ球。「ま、今日は初日だからな。いけるよ。」ってことでこの日は解散。その後しばらくしてゴジから電話があった。「テニスボーイの憂鬱な、映画化権がどうしてもクリア出来ねえんだよ。リュウ(村上龍)は良いって言ってくれてんだけどよ。」 何かの事情で映画化権は原作者のリュウの手を離れてしまっていたらしい。こんな風にして消えてゆく映画の企画は無数にある。実際に映画になって、みなさんが観られるのはほんの一部で、企画だけで流れた方が多いかもしれない。
今だから言えるけど、ゴジからキョン2の名前を聞いた時、実は内心ドッキリとした。俺は彼女との共演をかなり、いやもの凄く期待していた。当時俺は彼女の隠れファンだったし、さらにこの話より少し前、彼女の部屋に俺のポスターが貼ってあるという週刊誌記事をテレビスタッフから見せられたことがあるからだ。
ってなことで、俺のテニス体験はたったの一日で終わりを告げ、俺の密かな期待は あっけなくパンクしたのだった。
いくら筋力があっても、それだけじゃ打てないですよ。 それにしても、残念でしたね・・・
実は私、学生時代TVの特捜最前線というのにテニス
出演しました。といっても、話の中で女優長内美那子扮する女子大生が全日本学生庭球大会(インカレってことだね)決勝に出場、私の友人はお下げ頭にされ主演
これも懐かしい氾文雀風な役どころでテニスをしたわけ。あれはあの頃にはないはずのミックスダブルスで主演男優は宗像00さん?だったかなあ・・・懐かしい名前幾人かでましたが年齢がばれますね。乗馬からテニスまたはじめてください、気分爽快スカッとしますよきっと!
もし実現してたら歴史は変わっていたかも。。。
左でも打てるなんて凄い@0@!
テニスはアンバランスなスポーツだから両利きだとバランスとれて体にいいですよー!
それから、根津さん文章がとってもよみやすくて面白くて最高。このブログ、書籍化、可能ですね!期待して待ってます。
与謝野さんに私も同感(^^)p
プログを見付けて超ウレピィ!!頑張ってくださいませね☆
私もキョンAの共演今からでも遅くない!大人のラブストーリ…(渡辺系の濃いのは嫌だケド不機嫌な果実ぐらいの)映画見てみたいな(^ー^)
私はミポリン世代ナノデ、月Hで共演された時はカナリ嬉しかったなぁ★
お誕生日おめでとうございます♪
無理をなさらないで、お体に気をつけてください。
…お元気されてますか?
…あなたにあえないので。。。寂しいです。。。
大好きです~永遠に。。。