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根津甚八プロフィール
俳優。75年「娘たちの四季(フジテレビ)」でエランドール賞を受賞。同年「濡れた賽の目」で映画デビュー。80年黒沢明監督の「影武者」に出演。82年「さらば愛しき大地」でキネマ旬報主演男優賞、日本アカデミー賞主演男優賞受賞。85年に再び黒澤明監督の「乱」に出演し世界的評価を得る。近年は舞台を中心に精力的に活動している。
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ペイントにハマる

皆さん、いかがお過ごしですか? 根津甚八です。

ツツジの花弁がちらほら萎み始めたなと思ったら、そこら中でもう紫陽花が咲き始めています。
梅雨入りも近いですね。

紫陽花
(クリックで拡大)


近所で見かけた鮮やかな紫陽花。


早いものでもう6月。一年の半分が過ぎようとしています。
今回は、四谷シモンのネタからちょいと離れて、我が家でのマイブーム、ペイントの魅力にハマった経緯を御披露しようと思います。

そもそもペイントとの出会いは、今から8年前に現在のマンションを購入したことがきっかけでした。

引っ越す前に、床暖房、キッチンとダイニングの間の壁をくり抜いてカウンター設置、さらに全ての部屋の壁紙の張り替え等のリニューアルを施した。
そして新しい家での生活が始まったわけだけれど、一点だけ気になっていたことがあった。それは、当時3才の息子の部屋の壁の色である。

仕事の合間に妻と相談し合ってバタバタとあれこれ決めたものだから、子供部屋の壁紙も、リビングルームと同じ薄いベージュにしてあった。しかし窓も小さく西向きの子供部屋は、無機質で冷たい印象のする空間になってしまっていた。
マンションだから窓を広げて光を取り込む事は不可能。
この頃、白い壁の部屋で育った子供は「キレ易い」という新聞記事を読んだことも引き金にもなり、部屋に色を加えればいいのではということになった。
しかし、部屋に色をといっても、実際何処から手をつけていいのかさっぱり分からない。

こういう時、いつも頼りになる友人がいる。
彼は元バイク屋で今は木工専門家。DIYの月刊誌「ドゥーパ」にもよく登場する、俺の釣友であり親友のS井さんだ。

家にチョットした物が必要になることがある。しかし、家具屋には置いていないサイズでオーダーしないと手に入らない。こういう時、まずS井さんに携帯電話を入れる。しばらくすると特注品の物が仕上がってくる。とにかく仕事がメチャメチャ早い!
今迄に作ってもらった物は、駐車除けの柵、腹話術用の足置き台、ベッドサイドチェスト、サラウンドスピーカー用スタンド、等々。さらに今、パソコンデスクに合わせたサイドチェストをオーダー中。

S井さんの特異なキャラクターは、拙著「一万回のキャスティング」に嫌という程書いたのでここではとばすことにする。

とにかく「困った時のS井さん」に、子供部屋の問題を相談したら、彼も使っている輸入ペイントを扱っている“カラーワークス”というところを紹介をしてくれた。
早速、そこのスタッフに子供部屋を見てもらい、具体的なアドバイスを受けた。
カラーワークス”で扱ってるペイントは壁紙の上に直接塗れる水性ペイントで、その色の種類の多さと色調の良さに吃驚したが、有害な揮発性化学物質が含まれておらず、アレルギーを持ってる子供にも安全であるということにも驚かされた。

メインカラーはミントグリーンと決めていたので、キャビネット、ドア、クローゼットの扉などのカラーコーディネイトを提案してもらい、全ての色を決定。

子供部屋前
(クリックで別ウィンドウ表示)


ペイント前の状態

今こうして見ると、ホントに味気ない。

子供チェスト
(クリックで別ウィンドウ表示)


アドリブで塗ってもらったチェスト。

中には本がギッシリつまっている。


病院の一室のようだった子供部屋は、ミントグリーンをメインカラーにブルーとクリーム色の男の子っぽいカラフルな明るい部屋に一変したのである。

子供部屋後&かいと
(クリックで別ウィンドウ表示)


左端で当時3才の息子が不思議そうに壁を見つめてる。


これに気を良くした私と妻は、「玄関を入った正面の壁にも、色が欲しいね」ということで、“カラーワークス”に色の選択などの相談に乗ってもらい、ファロー&ボールの「BLAZER」を一面に塗ってもらった。
これが、家を尋ねてくるお客さんたちに大好評!

玄関前(白)
(クリックで拡大)


写真ではクリーム色だが、実際は生成りの白壁だった。

玄関後(赤)
(クリックで拡大)


訪れる人は、皆絶賛してくれた!


こうして色に包まれる魅力にハマっていき、とうとうリビングルームの壁、それも一番広くてビッシリと9枚のリトグラフが飾ってある一面を塗ることにした。

しかし、ペイントによるリフォームはここでは終わらなかった。

続きは、また次回とさせていただきます。

では、またお会いしましょう。
投稿者 根津甚八 14:53 | コメント(16)| トラックバック(0)
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コメント
根津様こんばんは いつも驚かされるのは、根津さんのお花の写真です。その季節ごとの癒される雰囲気をもったきれいな写真は、根津さんの敏感な感性が伝わってきて、じっと眺めていたくて、なかなか次の文章に目がいかないんですよ・・・
ペイントは色選びが命だと思いますが、さすがですねえ 本がぎっしりつまったチェストの色が特に可愛く見えます。根津さんのお家の中まで拝見できて幸せ者です。次回も楽しみにしています。
投稿者 うめちゃん 2007/06/11 20:37
根津さん、こんばんは☆

30年以上も前から根津さんのファンで、最近映像でお姿を拝見出来ないのをすごく寂しく思っていて、どうされているのかな、
と心配(余計なお世話ですが)していたのですが・・
ひょんなきっかけでこのブログを今日発見!しました。

元気な根津さんが! 生の言葉で語ってらっしゃる・・
嬉しくて興奮してしまいました。

始めて生の根津さんを拝見したのは「さらば愛しき大地」の試写会の舞台挨拶、始まる前にロビーでおすぎとピーコさんや秋吉久美子さんとくつろいでらっしゃいましたね、

それから御出演の舞台も何度か観にいき「ウィンド・イン・ザ・ウィロウ」の青山劇場ではずうずうしくも楽屋にお花を差し上げに行ったりしました。

今までのいろんなお仕事のお話が書かれていて、これから毎日少しづつ読むのが楽しみです。
投稿者 momo 2007/06/11 21:59
とっても、インパクトのある、ビビットカラーの玄関なんですね。
いままでの、お庭やお部屋の様子からは、想像もできませんでした。
ミントグリーンの子供部屋ってのも、楽しそう。**
根津家ってどうなってるの?。。。  
その後のペイントリフォームも、見たくなりました。
その後と言えば、『その後の仁義なき戦い』観ました。
やくざ映画とか、バイオレンスものは、あんまり好きでは、ないんですが、ストーリーとか、云々より、理屈抜きに、色っぽい。
絶対、女には、無いものを、いっぱい持ってますよね。
男気とか、バイオレンスさとは、裏腹な 繊細なガラス細工のような心とか・・しぐさとか、完璧でした。 原田美枝子さんも、すごーく綺麗でした。 お二人とも ☆旬☆でした。
それにしても、最近TUTAYAに行っても、最新ものか、韓国ものばかりずらりと並んで、マイノリティのものは、姿を、隠してしまいました。ちょっと前は、探せば、いろいろ会ったのに。。。
画一化して、つまんないです。




投稿者 夢みるしゅーるちゃん 2007/06/12 01:24
根津様

何気に、ネットを見ていたら・・・偶然、根津さんのブログに遭遇・・・。1年も前から、あったなんて・・・根津ファンの私としたことが~。じっくり、さかのぼって楽しく、読ませていただいています。
私が根津さんの存在を知ったのは高校生の頃・・・クリアケースに根津さんの雑誌の切り抜きを入れていました。今も 愛用の手帳に切り抜きをしのばせております。(会社の退屈な会議の最中、コッソリ眺めて リラックスしている・・・)

状況劇場の頃のお話、鮮烈に書かれていてビックリです。確か、あの頃 根津さんは「赤テントのプリンス」と呼ばれていた記憶があります。今、人気の「ナントカ王子」の元祖?かもしれませんね♪
「さらば愛しき大地」の注射のお話もビックリでした。ご自分でホントに針をさしていたなんて・・・スゴイ!
実は私・・・「さらば~」のロケ地の茨城のド田舎に住んでいます。当時、私の同級生のお宅が映画の撮影場所になり、そのお宅の庭で根津さんがバイクを乗りまわしていた・・・なんていうエピソードも存じ上げております。そうそう、秋吉さんの子役をつとめたのはウチの親戚のKちゃんです。

これからも、根津さんの普段のご様子、季節感あふれる写真・・・楽しみにしています。




投稿者 チェリー 2007/06/12 23:33
こんばんは、更新嬉しいありがとうございます。根津さんの、その後の仁義・・・懐かしい。この作品には、なんだろう根津さんの迷いが出ている気がしてならない映画として記憶しています。好みでいえば失楽園79、が好きだけど。
投稿者 だいだい 2007/06/13 00:35
根津さん、こんにちわ♪
まぁ、素敵な紫陽花!根津さんは、いつもカメラを持ち歩いて
いらっしゃるのでしょうか?
毎回日記冒頭に季節感あふれる花や木の写真が、とても素晴らしいです。
ペイントに凝られる位だから、とても色への感覚が繊細でいらっしゃるのでしょう。だから写真も素敵なのが撮れるのでしょうね。
ペイントのbefore&after こんなにも雰囲気変わるものなのですねぇ。玄関の大胆な「赤」、とーってもいいですね!皆さん絶賛されるのも当然ですよね。
リフォームの続きのお話と写真も楽しみです。
投稿者 ショコラ 2007/06/13 14:08
いやあ凄い!リフォームの達人じゃないですか!ペイントって奥が深いですね~~~:笑
投稿者 bokumo 2007/06/13 15:15
根津様、
どのお写真も本当におしゃれな色の壁に塗り替えられていて素敵ですね!日本ではまだまだお家を新築にしろ中古にしろ、自分でリフォームしていく、というコンセプトが発展途上な気がします。欧米ではDIYのショップも充実しているし、自分たちで壁塗ったり、壁紙貼ったり本当に上手ですものね。何年もかけてお庭を含め自分達の理想のマイホームし仕上げていく文化は、住宅事情が違うにせよ、羨ましい感があります。そんなことに思いを馳せながらブログ楽しく拝見させて頂きました。ペイントによるリフォームの続き、楽しみにしています!
投稿者 あききん 2007/06/13 22:26
何か根津さんのお力なのでしょうか。またまた、昔の状況劇場の映像を夕べちょっと見ることができました。しかも根津さんが、書いていらっしゃった麿さんとシモンさんが、そのまんま出てました。動くシモンさんの舞台姿は、初めてです。あのお銀のうた歌ってました。あのメイクもすごい。根津さんが映っていっらっしゃったかは、不明です。
大島渚監督の「新宿泥棒日記」でした。
投稿者 くれない 2007/06/13 23:20
根津様、

すいません、最近ブログの存在を知ったものですから、ゆっくりと過去のブログを拝見させて頂いているので今頃根津さんの芸名の由来についてなのですが。四谷シモンさんのプロフィールの中に「9歳で母が家を出、父と弟の3人暮らしになる。10歳で母に会いたくなり、弟を連れてそのまま根津八重垣町の母のもとに住みつく」とあります。根津八重垣町ってどこ?って思いますがシモンさんにはお母様の匂いがする思い出深い場所だったのかもしれませんね。
投稿者 あききん 2007/06/16 11:21
一年間、四季折々の風情があるお庭を見せていただきましたので根津さんちって、てっきり戸建だと思っていました。
やっぱり、小市民とは違いますね~。
我がマンションも庭付きは46戸中2戸だけですよん。
しっかし、根津さんのお家の中を拝見できるなんて、永年のファンにとしては「ウッソー!!!、そんなにサービスをしていいんですかーー?!」
と言いながら、どんどん期待しちゃいますよ~(笑)
投稿者 miki 2007/06/21 10:01
くれないさんご紹介の 『任侠外伝 玄界灘』は、
唐十郎監督作品ということ・・・で必見!と思いオークションで、購入しました。
朝鮮戦争から25年後と言う設定ですが、まだ、戦後をひきずってて、暗く閉塞感のある時代だったんだなーとおもいます。工場が、煙を巻いて燃え上がるシーンは、ドキュメンタリーの様にリアルだったし、ハマグリに、蛆が、わくシーン、死体処理シーン、金田の復讐に近藤が甚振られるシーンと ゾーッとするぐらい強烈にグロテスクで、強く脳裏にこびり付くような映画でした。これに唐十郎他状況の人々のコミカルな人間臭さが、プラスして、不思議に、生あったかさが、あるんです。流れてるハングルの曲に、何か人の情けもチョット感じられ救われるような。。。
不思議な映画でした。玄界灘を渡る近藤の姿も、きっと忘れないでしょう。 何なんだろう?ただの感動とも違う気がするんだけど・・・ 何か訴えかけるような・・・・
昔観た、ベトナム戦争の映画で べトコンに、アメリカ捕虜が
ロシアンルーレットをやらされるシーンを思い出し、題名が思い出せず検索すると、 そう!『ディアハンター』 でした。
映画を観たあと、かなり長い間、心に圧し掛かってきた映画でした。メリル・ストリープもこの映画で、ブレークしたとか。
そこに *存在の耐えられない記憶* とありました。


投稿者 夢みるしゅーるちゃん 1 2007/06/22 00:52
でもなぜでしょう? 最近の映画は、エンターテイメントというか口当たりよくたのしめるんですが、深く心の中に入りこんでくるものって、少ない気がします。
アメリカ流、ショービジネスに乗っかってる感じですかね。
くれないさん、ありがとうございました!
貴重な、映像を、みることが、できました。
投稿者 夢みるしゅーるちゃん 2 2007/06/22 01:01
もはや趣味の域を超えてますね~。
スポーツ テニスのブログを書いてますので、よろしければご覧下さい。
投稿者 TOM 2007/06/22 17:56
いつも根津さんが生の声で語ってくれているので、魅せられる様に読み込んでしまいます。そういえばJALの機内誌『SKY WARD』7月号に中村勘三郎さんのインタビューページがあり、赤テントと根津さんのことが載っていましたよ。みんな影響されているんですね!
投稿者 はちはち 2007/07/19 14:22
Mr. Nezu, how is your wife Miss Jinka Nezu recently?Her artistic works are very excellent, such as 三軒茶屋. As an interior producer, she can seek balance in both career and family. It is not easy. For your son, please take care of yourselves.
投稿者 Xiaochun Mou 2009/08/13 11:07
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