シェフの微笑み 22007年01月22日
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
しかし近頃の正月はつまらないですね。三が日、町中が、止まってしまったかのように異様に静まり返っていた、普段とはまるで違う異空間に紛れ込んだような、あのワクワク感。かつての「正月らしさ」は全く消えてしまった。今では極く普通にコンビニは24時間開いてるし、大きな商店街は軒並み元旦から営業している。
ああ、そんなに急いで、何処へ行く?
こいつで、8日先まで予約録画出来るのだ。
ってなわけで、やっと手にした電子番組表なるもので、オンエアーの日時だけを頼りに各民放を探してみた。キーワードは「賄い」。
「まかない、まかない・・・と」
ありました、ありました。
『究極のメシを求めて。まかないメシ、食べまくりー美食三都・冬の陣』
これだ、これに違いない。
早速、HDDに予約録画を設定。さすがニューツール、いやー、実に簡単で、便利。一度この便利さを知ってしまったら、もう元には戻れない・・・と、そりゃちょっとオーバーか、この機能ぐらいなくても大して困らないな。
翌々日、午前中の暇をみて、デッキのスイッチオン。
チャンと録画されているのを確認して一安心。手間かけて手に入れただけの価値はあるもんだ。すぐに西沢シェフの番組を観た。
そもそも、西沢シェフと、俺がなんで知り合ったのかというと?
十数年前のことである。
その頃、ひょんなことから渓流釣りにハマっていた俺は、老舗の釣り番組「ザ・フィッシング」の出演をキッカケに、当時この番組の制作会社のプロデューサーを担当していたU.H.とうまが合い、よく飲み歩いていた。
このU.H.という男、めちゃくちゃ面白い奴で、人をのせる手腕は天才的、若いのに仕事はバリバリの遣り手。外見は、西郷隆盛をニヤけさせて、少し縮めたような風体で、どんな暴言を口にしても憎めない、そんな人物。
そうだ! U.H.といえば、スッゲエ面白いエピソードを思い出してしまったぞ!!
ま、その話はまた次の機会に回しましょう。今回は脱線を回避して、本題に戻りますよ。
そのU.H.から、「こいつ、俺と同じ××大学の○○学科出てるんですけどね。後輩なのに、新車のポルシェ乗ってるんすよ。ねぇ? 生意気でしょう?」
というような妙な紹介で小山薫堂さんと知り合った。
薫堂さんを知らない人のために言っとくと、あのメガヒットの料理番組「料理の鉄人」の仕掛人で、超売れっ子の放送作家である。
撮影で京都に長逗留が決まった折、京都にイタリアンの美味い店はないもんだろうか? すぐに薫堂さんに聞いてみた。
「東京に住んでるイタリア人が、わざわざ食べに行くイタリア料理店がありますよ」
と、紹介された。これは尋常ではない。新幹線代を払ってでも食べに行きたくなるイタリアレストランが、古都・京都に存在してるらしい。
撮影が早めに終了した日、すぐに出向いてみたのが、リストランテ“dibo-diba”(ディボディバ)であり、そこのオーナーシェフが西沢さんであったというわけ。
元々イタリア料理が大好きな俺は、西沢シェフの料理人としての腕にハッキリ言って仰天した。出された料理の全てが、文句無く美味いのだ。
また、西沢シェフの、はんなりとした笑顔と柔らかなキャラ、何気に発するジョークを混じえながらの行き届いた気配りに大いに魅せられた。
元来シャイな俺が、初めて訪れた店で、いきなり心底リラックスして食事と酒を楽しんだのは、後にも先にも、この“dibo-diba”だけである。
以来、京都へ行く度に必ず顔を出すのは当たり前となっている。
初っぱな、三人の「まかない刑事(デカ)」ー中尾彬さん、清水ミチコさん、山口もえさんーが登場、「今日は、何処へパトロールに行きましょうか。」と始まった。
一番目の巡回場所は大阪ということなので、ここはすかさず早送り。
しばらくすると、画面に「京都」のテロップが見えた。
「よし、ここだ。」
再生再開。
ビビる大木さんが、登場し、京都で評判のイタリア料理店へ、三人を案内するという。
そろそろ西沢シェフの登場だ。
さて、その西沢シェフが、四人の「まかない刑事」達が待ち構えてる席の前へ登場。いつものあの微笑みを浮かべながら、ユッタリと歩いてきた。
襟元には、な、なんと赤と緑の布が、あの「中尾彬巻き」そっくりに捻り巻いてあるではないか!!!
テレビ画面を撮ったので、汚くてすみません。
そして、放送中絶えず映ってた津波情報。邪魔だったなあ。
全身を包む白と、襟元の赤と緑で、見事にイタリアの国旗の配色になっているのだ。
今回は脱線してないつもりなのに、すでにこんなに長くなってしまった。
この続きは、また次回・・・。
では、またお会いしましょう。
しかし近頃の正月はつまらないですね。三が日、町中が、止まってしまったかのように異様に静まり返っていた、普段とはまるで違う異空間に紛れ込んだような、あのワクワク感。かつての「正月らしさ」は全く消えてしまった。今では極く普通にコンビニは24時間開いてるし、大きな商店街は軒並み元旦から営業している。
ああ、そんなに急いで、何処へ行く?
こいつで、8日先まで予約録画出来るのだ。
ってなわけで、やっと手にした電子番組表なるもので、オンエアーの日時だけを頼りに各民放を探してみた。キーワードは「賄い」。
「まかない、まかない・・・と」
ありました、ありました。
『究極のメシを求めて。まかないメシ、食べまくりー美食三都・冬の陣』
これだ、これに違いない。
早速、HDDに予約録画を設定。さすがニューツール、いやー、実に簡単で、便利。一度この便利さを知ってしまったら、もう元には戻れない・・・と、そりゃちょっとオーバーか、この機能ぐらいなくても大して困らないな。
翌々日、午前中の暇をみて、デッキのスイッチオン。
チャンと録画されているのを確認して一安心。手間かけて手に入れただけの価値はあるもんだ。すぐに西沢シェフの番組を観た。
そもそも、西沢シェフと、俺がなんで知り合ったのかというと?
十数年前のことである。
その頃、ひょんなことから渓流釣りにハマっていた俺は、老舗の釣り番組「ザ・フィッシング」の出演をキッカケに、当時この番組の制作会社のプロデューサーを担当していたU.H.とうまが合い、よく飲み歩いていた。
このU.H.という男、めちゃくちゃ面白い奴で、人をのせる手腕は天才的、若いのに仕事はバリバリの遣り手。外見は、西郷隆盛をニヤけさせて、少し縮めたような風体で、どんな暴言を口にしても憎めない、そんな人物。
そうだ! U.H.といえば、スッゲエ面白いエピソードを思い出してしまったぞ!!
ま、その話はまた次の機会に回しましょう。今回は脱線を回避して、本題に戻りますよ。
そのU.H.から、「こいつ、俺と同じ××大学の○○学科出てるんですけどね。後輩なのに、新車のポルシェ乗ってるんすよ。ねぇ? 生意気でしょう?」
というような妙な紹介で小山薫堂さんと知り合った。
薫堂さんを知らない人のために言っとくと、あのメガヒットの料理番組「料理の鉄人」の仕掛人で、超売れっ子の放送作家である。
撮影で京都に長逗留が決まった折、京都にイタリアンの美味い店はないもんだろうか? すぐに薫堂さんに聞いてみた。
「東京に住んでるイタリア人が、わざわざ食べに行くイタリア料理店がありますよ」
と、紹介された。これは尋常ではない。新幹線代を払ってでも食べに行きたくなるイタリアレストランが、古都・京都に存在してるらしい。
撮影が早めに終了した日、すぐに出向いてみたのが、リストランテ“dibo-diba”(ディボディバ)であり、そこのオーナーシェフが西沢さんであったというわけ。
元々イタリア料理が大好きな俺は、西沢シェフの料理人としての腕にハッキリ言って仰天した。出された料理の全てが、文句無く美味いのだ。
また、西沢シェフの、はんなりとした笑顔と柔らかなキャラ、何気に発するジョークを混じえながらの行き届いた気配りに大いに魅せられた。
元来シャイな俺が、初めて訪れた店で、いきなり心底リラックスして食事と酒を楽しんだのは、後にも先にも、この“dibo-diba”だけである。
以来、京都へ行く度に必ず顔を出すのは当たり前となっている。
初っぱな、三人の「まかない刑事(デカ)」ー中尾彬さん、清水ミチコさん、山口もえさんーが登場、「今日は、何処へパトロールに行きましょうか。」と始まった。
一番目の巡回場所は大阪ということなので、ここはすかさず早送り。
しばらくすると、画面に「京都」のテロップが見えた。
「よし、ここだ。」
再生再開。
ビビる大木さんが、登場し、京都で評判のイタリア料理店へ、三人を案内するという。
そろそろ西沢シェフの登場だ。
さて、その西沢シェフが、四人の「まかない刑事」達が待ち構えてる席の前へ登場。いつものあの微笑みを浮かべながら、ユッタリと歩いてきた。
襟元には、な、なんと赤と緑の布が、あの「中尾彬巻き」そっくりに捻り巻いてあるではないか!!!
テレビ画面を撮ったので、汚くてすみません。
そして、放送中絶えず映ってた津波情報。邪魔だったなあ。
全身を包む白と、襟元の赤と緑で、見事にイタリアの国旗の配色になっているのだ。
今回は脱線してないつもりなのに、すでにこんなに長くなってしまった。
この続きは、また次回・・・。
では、またお会いしましょう。